幕末〓冷血の鬼

芹沢の心

新選組として大きく動くようになってから、土方さん達は一層忙しくなり私は増えた洗濯物を毎日せっせと洗っていた。


「恋花……だったか?」


後ろから声がして振り返ると芹沢さんがいた。


この頃よく屯所に来るそうだが私はずっと会っていなかった。


「芹沢さん。お久しぶりです。」


一応頭を下げて挨拶をすると芹沢さんはニコッと笑った。


やっぱりこの人は、そんな悪い人じゃないと私は思った。


「恋花、正義とはなんだ?」


いきなりの質問に私は戸惑った。
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