幕末〓冷血の鬼
「敵であっても味方であっても、何かを守ろうとして戦っている。だから正義も悪もないと私は思います。」


私はフッと龍馬さんの顔が出てきた。


あの人は新選組とは敵だが、夢を叶えるためにしている事で悪ではない。


「恋花、お前は本当におしいな。土方には勿体なさすぎる。」


芹沢さんはそう言って私の頭を撫でた。


優しく大きな手。


とても優しい人だと思った。


「芹沢さん、あんたまだ帰ってなかったのか?」


声がする方を見ると土方さんが眉間に皺を寄せてこっちを見ていた。
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