幕末〓冷血の鬼
次の夜、山崎の情報で新見は料亭にいると聞いた。


新見のいる料亭に向かう途中総司がいきなり咳き込んだ。


「コンコン。」


「どうした、総司?風邪か?」


心配そうに左之助は総司の背中を優しくさすった。


「すいません。大丈夫です。」


総司はそう言ってニコッと笑った。


「総司、無理だけはするなよ。」


「はい。」


総司の咳が治まったのを確認すると俺達はまた足早に料亭に向かった。
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