幕末〓冷血の鬼
「ここに新選組局長の新見が居ると聞いた。どこに居る?」


亭主は俺の言葉を聞くと、顔を青ざめた。

それもそのはずだろう。


今、京で有名な新選組の鬼の副長が目の前にいるのだから。


「亭主、もう一度聞く。新見はどこだ?」

「ひっ!はっはなれにいらっしゃいます。」


亭主に刀を向けると亭主は気絶寸前の顔をして言ってきた。


「斎藤、左之助、新八はここで見張ってろ。総司は俺と来い。」


俺の言葉に皆頷いた。
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