幕末〓冷血の鬼
島原に着くと俺と近藤さんは、左之助と総司を連れその他の者には下を任せた。


「いよいよですね。」


「ああ。」


俺はゆっくりと襖を開けた。


部屋には、芹沢と女が抱き合って寝ている。


「総司。」


俺がそう言うと総司は頷き刀を抜いた。


そして芹沢に刀を向け下ろそうとした途端に刀を止められてしまった。


「!!?」


「こんな夜中に何か用か?総司。」


芹沢の言葉に今まで笑っていた総司の笑顔が消えた。


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