幕末〓冷血の鬼
「よく、私だとわかりましたね。」


「すいません。お酒に酔っていると思って甘く見ていました。」


総司の言うとおり部屋は酒の匂いで充満しており芹沢も酒に酔っていると思っていた。


だが、芹沢はいつもの用に堂々としてこっちを見据えていた。


「土方と近藤も来て俺を殺しにきたってわけか。」


不気味な笑みをしながら芹沢は刀を持って女と逃げようとする。


「逃がすか!」


俺はすかさず芹沢に刀を向け突き刺した。

「グッ……ヴ。」


急所を外したらしく芹沢は傷を押さえまたしても逃げようとする。



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