幕末〓冷血の鬼
「近藤さん本当そんな少ない人数で良いんですか?」


「近藤さんに何かあったら……」


隊士達が不安を言う中でそれを止めたのは左之助だった。


「おいおいお前ら、俺達を誰だと思ってんだ。少なくともお前達の何倍もつええし、近藤さんは、命をかけて俺達が守る。それに俺は切腹しても死ななかった不死身の男だぜ?」


左之助の言葉に総司はクスクスと笑った。

「私達が殺される前提で話をされるのは確かに心外ですね。」


目が笑っていない総司を見て誰しもが体を凍りつかせた。


「歳、良いよな。」


「ああ。」


俺は近藤さんを、此奴らを信頼している。

だから俺は迷わず頷いた。
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