幕末〓冷血の鬼
「お前は俺が怖くねえのか?」

「何故です?」


恋花のその言葉に俺は戸惑った。


「俺は、人斬りの鬼だぞ?いつお前に牙を剥くか分からねえ。」


「今は私を殺さない。そうでしょ?」


恋花は、そう言って俺を真っ直ぐ見た。


「変な奴だな。」


フッと笑い俺は、恋花を案内した。
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