幕末〓冷血の鬼
1年前は、罪滅ぼしの為に恋花を守ろうと思った。


何時からだろう。


あいつを…恋花を1人の女として守ろうと思ったのは。


「山南さん、これ以上恋花を傷つけるな。」


俺はそれだけ言うと部屋から出た。


「一番傷つけているのは、土方さん。貴方ですよ。」


俺がいなくなった部屋で山南さんが言った言葉は、耳の良い俺にはしっかり聞こえていた。


そんなことこの俺が一番わかってる。


強く拳を握り、恋花の部屋に向かった。
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