幕末〓冷血の鬼
さっきから気になっていたんだけど、土方さんと山南さんの様子がおかしい気がする。


元々仲が良いと言うわけではないが毎朝一言は会話している。


でも今日は土方さんと山南さんは目を合わせようともしていない。


土方さんはご飯を食べ終えると、サッサと部屋に戻ってしまった。


私も食べ終わると部屋に戻り出かける準備をし、門の前に行くと土方さんが立っていた。


「遅いぞ、恋花。」


いつもの隊服とは違う洒落た服を着ている土方さんをジッと見ていると土方さんが私に近寄ってきた。


「何をボーっとしてるんだ?ほら行くぞ。」


土方さんはそう言うと手を出してきた。
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