幕末〓冷血の鬼
『春の夜は むつかしからぬ はなしかな』
「ああ、そうだ。木の上から隊士達を見ている時に書いた。」
「あの時は、土方さんがお酒飲めないって知って驚きましたよ。」
「飲めないのではねえ。弱いだけだ。」
眉間にシワを寄せて土方さんはそう言った。
「あっ!私、この句好きです。」
「どれだ?」
土方さんがいきなり期待の眼差しで私に聞いてきた。
「ああ、そうだ。木の上から隊士達を見ている時に書いた。」
「あの時は、土方さんがお酒飲めないって知って驚きましたよ。」
「飲めないのではねえ。弱いだけだ。」
眉間にシワを寄せて土方さんはそう言った。
「あっ!私、この句好きです。」
「どれだ?」
土方さんがいきなり期待の眼差しで私に聞いてきた。