幕末〓冷血の鬼
「土方さんが冷静じゃないって……あれ?恋花ちゃんは?」


「土方さんが置いて来ちゃったみたいです。」


サラッと言う総司の言葉に平助はポカーンと口を開けた。


「恋花ちゃん、置いて来ちゃったの!?俺、迎えに行ってくる!」


「待て!平助。」


平助の名を呼んだが、平助は屯所から飛び出してしまい俺の声が届かなかった。


「平助、恋花さんのいる場所わからないのに大丈夫でしょうかね?」


「大丈夫なわけあるかよ。俺も行ってくる。」


「じゃあついでにお団子お願いします。」

「何故そうなる?」


「土方さんのせいで夕飯が遅れてしまうのですから、それくらいの事はして下さいよ。それとも原田に作ってもらいますか?」
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