幕末〓冷血の鬼
「それは困る。」


左之助の飯はいつも焦げて苦い。


『男の飯は少し焦げてる方が良い!』


とわけのわからぬ事を言い、火を大きくして物を焼くのだ。


「なら、買ってきてくれますよね?」


「わぁーた!買ってくれば良いんだろ?」

「お団子楽しみにしています。」


総司はそう言うと、上機嫌で部屋に戻って行った。


(平助の奴、どうせ恋花の場所がわからねえで、何処かで迷ってるんだろうな。)


屯所を出ると、フゥとため息をつき俺は早足で恋花の所に向かった。
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