幕末〓冷血の鬼
勝さんは真剣な目で私に言ってきた。


「だから俺は徳川様に外国との交流が必要だと言うことを理解してもらう為に今動いているんだ。」


「でも………」


勝さんの話を聞いていて不安な事が一つ有る。


勝さんも私の気持ちに気づいたのか、少し苦笑いをした。


「恋花ちゃんが聞きたいのは、幕府派と倒幕派が戦争をした時、俺と龍馬はどうなるか気になるんだろ?」


「…はい。」


師匠と弟子が殺し合うなんて悲しすぎる。

「そんなことにならない為に俺と龍馬が動いているんだが、俺も龍馬も戦争が始まれば戦いからは手をひくだろうね。」
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