幕末〓冷血の鬼

炎の海

あれから数日たち、池田屋事件で大人しくなったと思った長州がいきなり大きな動きを見せた。


俺は具足をつけ羽織りを着ると部屋を出た。


「土方さん、こっちは準備万端ですよ。」


総司の言う通り、隊士達は具足をつけ新選組の羽織りをまとっている。


「あの、話をしても宜しいですか?」


守護職屋敷からな使いが俺の顔を見て聞いてきた。


「ああ。」


「新選組の皆さんには伏見から北上する長州軍本隊を押さえろ。だそうです。」


「長州軍本隊を我々で押さえて良いのか?」


近藤さんは目を輝かせている。
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