幕末〓冷血の鬼
私が首を横に振ると山崎さんは私の頭に手を置いた。
「君は女の子なんだ。俺達を温かく見守ってくれれば良い。自分を責めるな。」
「でも私は…」
「では俺達のように刀を持つか?池田屋で見ただろ?俺達の人斬りの姿を。」
確かにあの時の皆はいつもの優しい皆とは違った。
体の奥底から震え立つような恐怖。
忘れた訳ではない。
「こっちに来たら後戻りは出来なくなるぞ。人を1人でも斬れば人斬りだ。」
私は山崎さんの言葉を黙って聞いた。
「君は女の子なんだ。俺達を温かく見守ってくれれば良い。自分を責めるな。」
「でも私は…」
「では俺達のように刀を持つか?池田屋で見ただろ?俺達の人斬りの姿を。」
確かにあの時の皆はいつもの優しい皆とは違った。
体の奥底から震え立つような恐怖。
忘れた訳ではない。
「こっちに来たら後戻りは出来なくなるぞ。人を1人でも斬れば人斬りだ。」
私は山崎さんの言葉を黙って聞いた。