幕末〓冷血の鬼
「医術か……」


「医術がどうした?」


「えっ?わぁ!!」


知らぬ間に後ろにいた土方さんに驚き、声を上げると土方さんは眉を寄せた。


「俺は化け物か……?」


「すいません…。いきなり後ろで声をかけたので。」


「驚かせたのは悪かった。それで恋花、医術がどうしたんだ?」


「土方さん、私医術学びます。」


私の言葉に土方さんは驚いた顔をした。


「急にどうしたんだ?」


「新選組の皆さんが頑張っているのに、待っているだけなんて嫌なんです。」
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