幕末〓冷血の鬼
「しかし、恋花が刀を持つと言わねえから安心した。俺はてっきり刀を持ちたいと言うと思っていたからな。」


「山崎さんに止められました。」


「山崎に?あいつと話したのか?」


「はい。」


「あいつは人と接するの事をめったにしねえんだけどな。」


土方さんは、意外そうな顔をした。


「医学を学べと言ってくれたのも山崎さんなんです。」


「そうか。」


土方さんはそう言ってフッと笑うと部屋から出て行った。
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