幕末〓冷血の鬼

藤堂side

「やっと江戸に着いた。」


俺は隊士を募集するため江戸を訪れた。


(伊東さんいるかな?)


江戸に着いたら始めに伊東さんに会うことを決めていた俺は、とりあえず伊東さんを探した。


だが江戸は人が多い。


探すのに疲れ道の端にしゃがむと前に影ができた。


「おや、藤堂君じゃないですか。お久しぶりですわね。」


上から声がして顔を上げると伊東さんが立っていた。


「伊東さん!お久しぶりです。」


「新選組はどうかしら?」


「忙しいばかりです。」


「そう。ここで話をするのもなんだから、どこかに入りましょう。」


伊東さんにそう言われ、俺は伊東さんと一緒に歩いた。
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