幕末〓冷血の鬼

「山南さんが帰って来たぞ～！」


門番の言葉に誰しもが凍りついた。


門の所に行くとすでに土方さんと近藤さんはおり、山南さんを見ていた。


「山南さん、あんた何で逃げ切ってくれなかったんだ？」


「すいません。」


土方さんの言葉に山南さんはただ謝る事しかしなかった。


門番の騒ぎで他の隊士達も集まってきて、皆土方さんの言葉を待っていた。


「山南さん、あんたは局長法度を犯した。よって切腹を命ずる。切腹の日まであんたには牢に入っててもらう。」


隊士達はその言葉を聞いて静まりかえり冷たい目で土方さんを見ていた。