幕末〓冷血の鬼
「すいません。もう大丈夫です。」


「総司、今日お前が見回りの番だったよな?」


「はい。そうですけど……。」


「お前は今日寝ていろ。」


俺がそう言うと総司は目を見開いた。


「嫌ですよ!見回り行かないと。」


「俺がお前の代わりに見回りに行ってやるから寝てろ。これは副長命令だ。」


俺がそう言うと総司はキョトンとした顔をしてクスクスと笑った。


「副長命令とあっては逆らえませんね。本当に土方さんは強引ですね。」


「大人しく寝ていろ。」


「わかりましたよ。」


総司はそう言って部屋に戻って行き俺は見回りのため、屯所から出た。
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