幕末〓冷血の鬼
「あなたは医学も勉強してるし、家事も出来るわ。それに私、気が強い女の人好きなのよ。」


「お断りさせていただきます。私は此処からは離れません。」


私はそう言って伊東さんの手を払いのけた。


「あら、残念。でもすぐに決めないで少し考えて見て。」


伊東さんはそう言って私から離れた。


「恋花さん、藤堂くんは私についてくって行ってくれたわ。」


「平助が?嘘ですよね?」


「本人に聞いて見れば良いわ。では失礼するわね。」


伊東さんはそう言って笑顔を向けると、この場を離れ行ってしまった。
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