幕末〓冷血の鬼
私は、沖田さんが気になり走って沖田さんの部屋に向かった。


「沖田さん、恋花です。」


沖田さんの部屋の前で言ったが返事がない。


「失礼します。」


襖をゆっくりと開け部屋の中を見るとスースーと寝息をたて、静かに眠っていた。


(良かった。落ち着いているみたい。)


ホッと息をつき、沖田さんのすぐ隣に座ると後ろの襖が開いた。


「おお、恋花くん。君も総司の見舞いに来てくれたのか。」


「近藤さんもですか?」


「ああ。」


近藤さんはそう言うと私の隣にドカッと座った。
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