幕末〓冷血の鬼
「恋花くん、総司は何か隠しているように見えるのだが何か知らんか？」


近藤さんの言葉に胸がドキッとなったが私は平然を装った。


「知りません。どうしてそう思うんですか？」


「総司が寝込むのはガキの頃から一緒にいたがめったに見たことがない。それに、こいつこの頃飯もちゃんと食わねえし痩せてきたようにも見える。」


「沖田さんも疲れが溜まっているのですよ。」


「そうかもな、最近忙しくて総司もずっと休んでいなかったもんな。」


近藤さんはそう言って沖田さんの頭を優しく撫でた。


「今日くらい、総司をゆっくり休ませてやらんとな。俺はやることがあるから部屋に戻るが恋花くん、総司の面倒お願いしても良いかな？」


私が近藤さんの言葉に頷くと近藤さんはニカッと笑い部屋から出て行った。
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