幕末〓冷血の鬼
賑やかに笑う人達。


本当にこれが、人斬りの集団と呼ばれた人達なのだろうか?


私はそっと部屋を抜け出し、外に出た。


「寒い…。」


まだ春が来たばかりのため、夜になると外は冷えていた。


月は、明るく村を照らし輝いている。


私は、その月をジッと見た。


「恋花、どうした?」


いきなり声をかけられ振り向くと土方さんが腕を組んで立っていた。
< 31 / 627 >

この作品をシェア

pagetop