幕末〓冷血の鬼
「俺が送ってやる。俺は名前くらいしか知られてないからな。名前を隠せば大丈夫だ。」


「確かに晋作なら大丈夫そうだな。恋花さんを1人で帰らせるのも悪いし…」


「私なら大丈夫です。今日はありがとうございました。」


私はそう言って部屋を出ようとしたが腕をガシッと掴まれた。


「女1人で帰らせたら男がすたるだろ。良いから大人しく、俺に送られろ。」


「晋作もこう言ってるし恋花さん、晋作に送ってもらって。」


「じゃあお願いします。」


私がそう言うと晋作さんはニッと笑った。
< 327 / 627 >

この作品をシェア

pagetop