幕末〓冷血の鬼

「じゃあ行くか。外では梅之助って呼べよ。」


「わかりました。」


高杉さんに連れられて寺田屋を出ると、寺田屋に入った時より人が減っており、静かになっていた。


「なあ恋花、おまえ龍馬の話を笑わずに聞いたんだってな。」


「えっ？」


「龍馬凄い喜んでいたんだぜ。龍馬の話は大抵の奴は笑うからな。」


「どうしてですか？夢を追いかけるのは素晴らしいことじゃないですか。」


「今まで鎖国をしてきて、俺たちは世界を知らねえし、知ろうともしない。幕府派か倒幕派の争いしか考えてねえ。だから龍馬の話は馬鹿な話しだと思う奴は多いんだ。まあ、俺も最初は馬鹿な奴だと思ったが龍馬は言った事は必ず成し遂げたからよ。」

「龍馬さんは素晴らしい人ですね。」