幕末〓冷血の鬼
伊東が部屋を出たあと、俺と近藤さんはお互いため息をついた。


「歳、伊東先生は御陵衛士と言っているがもし分離をすれば、隊の人数が減ってしまう。俺はどうすれば良い?」


「どうする事も出来ないさ。伊東は決めたら曲げねえだろう。それに、伊東だけじゃねえ。隊士の半分くれえは分離する事を望んでいるだろうさ。」


俺がそう言うと近藤さんは頭を抱えた。


あいつは薬にはならなかった。


あいつは新選組の毒だ。


(もし、変な行動を少しでもしやがったら…………)


俺は腰にさげている鞘に触れた。


(しかし伊東は何故恋花を誘った?)


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