幕末〓冷血の鬼

「ん………。」


目を覚ますと予想外の人が目の前にいた。

「起きたか。」


「土方さん！」


「総司の部屋で疲れて眠ったと総司から聞いたぞ。お前、最近ずっと休まず働きっぱなしだろ？今日は休め。」


沖田さんは土方さんに私が泣いた事を教えていないみたいでホッとした。


「ですが、隊士の服を洗ったりご飯を作らないと…………。」


「俺から隊にするよう言っておく。良いから今日は休め。」


「ではお言葉に甘えさせてもらいます。」

私がそう言うと土方さんはフッと笑った。

「ああ。」


私は土方さんの部屋から出ると自分の部屋に戻った。