幕末〓冷血の鬼
「う~ん。暇だな~。」


今まで働きっぱなしだったせいか、働いてないとすることが無く、暇を持て余していた。


(そういえば、簪1つ欲しいと思ってたよな~)


私は、着替えをすると門に向かった。


「おっ!恋花じゃねえか。」


門に行く途中声をかけられ振りかえると、原田さんと永倉さんがいた。


2人とも元気なことに変わりはないが平助がいなくなってから、どことなく寂しそうだ。


「どっか行くのか?」


「はい。土方さんに休みを頂いたので気晴らしに。」


「そうか。俺達は今から見回りだ。なっ新八。」


「ああ。だが恋花1人で行くなら気をつけろよ。」


永倉さんは心配そうに私を見てきた。
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