幕末〓冷血の鬼
「大丈夫です。気をつけますから。」


私がそう言うと永倉さんと原田さんはニッと笑った。


「そっか。気をつけろよ。」


私は原田さんと永倉さんに見送られ屯所を出た。


村に着き前に簪を買った場所に行くと前に来た時とは違う、簪が沢山並んでいた。


その中で目に入ったのは青と白で塗られた簪だった。


新選組の羽織りみたいにだんだら模様で、綺麗な簪。


その簪をソッと手にとり見ると私は驚いた。


(値段が高い………)


その簪の値段の高さに驚きながら簪を戻し、近くにあった赤い簪を買う事にした。
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