幕末〓冷血の鬼
「そうだったのか。この1年で新選組も変わっちまったものだな。」


「はい。」


「まあ、お前は新選組を離れるつもりは無いんだろ?」


「はい。」


「なら、迷わず新選組についてりゃ良いと思うぜ。俺は、もう行く。恋花も気をつけて帰れよ。」


高杉さんはそう言うとゆっくり立ち上がりその場を去った。


私も高杉さんがいなくなったあと、屯所に帰った。


屯所に着くと、料理場から焦げた匂いがしてきた。


料理場に行きコッソリ覗きこむと、見回りから帰った原田さんと永倉さんが慌ただしげに、夕飯を作っていた。
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