幕末〓冷血の鬼
「総司具合はどうだ?」
恋花さんが眠ってからしばらくすると土方さんが私の部屋に来た。
「今日は調子が良いですよ。」
「そうか。てか恋花が何故総司の所で寝てやがるんだ?………目元が赤いな。泣いてたのか?」
土方さんはそう言うとしゃがみ込み、恋花さんの目元をソッと撫でた。
「土方さん、あなたは本当に不器用な人だ。恋花さんが泣くのを我慢していたのをあなたの事だから知っていたんでしょ?」
私がそう言うと、土方さんはフウと息をついた。
「知っていた。だが俺が泣いて良いと言ったところで、こいつは泣かないだろう。逆に気を使わせたと思って自分を追い詰めるかもしれねえ。」
「だから、気づかないフリをしたのですか?」
「ああ。」
恋花さんが眠ってからしばらくすると土方さんが私の部屋に来た。
「今日は調子が良いですよ。」
「そうか。てか恋花が何故総司の所で寝てやがるんだ?………目元が赤いな。泣いてたのか?」
土方さんはそう言うとしゃがみ込み、恋花さんの目元をソッと撫でた。
「土方さん、あなたは本当に不器用な人だ。恋花さんが泣くのを我慢していたのをあなたの事だから知っていたんでしょ?」
私がそう言うと、土方さんはフウと息をついた。
「知っていた。だが俺が泣いて良いと言ったところで、こいつは泣かないだろう。逆に気を使わせたと思って自分を追い詰めるかもしれねえ。」
「だから、気づかないフリをしたのですか?」
「ああ。」