幕末〓冷血の鬼
永倉side




坂本龍馬が殺されたと屯所が騒ぎだした頃、左之助が俺の部屋を訪ねてきた。


「新八、話があるんだ。」


「何だ?そんな険しい顔して。」


「土方さんが伊東らを殺すと言った。」


俺は左之助の言葉に凍りついた。


「伊東らて事は平助も殺すと言うことか?」


俺がそう聞くと左之助は首を横に振った。

「伊東らを殺すのは俺と新八の隊に任せると土方さんは言った。土方さんも平助を死なせたくないのだろうよ。平助と仲が良かった俺と新八に任せると言っているんだからな。」


「そうか。それで………何時伊東をやるんだ?」


「3日後だ。」


「3日後か……。左之、俺達で平助を死なせないようにしないとな。」


「ああ。」


その後俺達は3日後の事を話し合い、その日に備えた。
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