幕末〓冷血の鬼
土方さんの言うとおり、伊東をそのままにし物影に隠れた。


しばらくして伊東が死んだ事を聞いた御陵衛士の奴らは伊東の姿を見ると伊東のそばに集まった。


その中には平助の姿もあり、悲しげに伊東を見つめていた。


「今だ。」


土方さんの言葉で隊士達は一気に斬りにかかった。


「新選組!きさまらが伊東先生をしたのか?武士としてこの手は卑怯だぞ!」


御陵衛士の1人がそう言って刀を抜くと他の奴らも刀を抜き構えてきた。


キンと刀を交える音があちこちから聞こえ、平助も刀を振るっていた。
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