幕末〓冷血の鬼
「何ですか!?」


「話があるの……。」


女の人の声に私は驚いた。


「えっ……!」


名前を呼ぼうとしたら女の人は慌てて私の口をふさいだ。


「ここでは私の名前を呼ばないで、お願いついて来て。」


私が女の人の言葉に頷くと女の人はニコッと笑い私から手を離して歩きだし、私はその人の後を追った。


女の人は、少しずつ細い道に入りしばらく歩くと立ち止まり私の方を向いた。


「恋花さん、さっきは驚かして悪かったね。」


「本当に驚きましたよ誰か最初わかりませんでした。」


「今、指名手配されているから堂々と村を歩けないんだよ。」
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