幕末〓冷血の鬼
「えっ……?」
「労咳で……4月に死んだんだ……。晋作の奴……倒れるまで僕に言わず……僕が知った時には……もう。」
桂さんは、手で強く拳をつくり俯いてしまった。
新選組が伊東さんの事で荒れている時に、こっちでこんな事が起きているなんて思ってもいなかった。
「本当、坂本君も晋作も死ぬのが早すぎるよ。僕を残してあの世に行ってしまったんだからね。」
桂さんは切なげに青い空を見上げ儚げだった。
「桂さん、桂さんは生きていてくださいね。」
私がそう言うと桂さんはうっすらと微笑み、行ってしまった。
「労咳で……4月に死んだんだ……。晋作の奴……倒れるまで僕に言わず……僕が知った時には……もう。」
桂さんは、手で強く拳をつくり俯いてしまった。
新選組が伊東さんの事で荒れている時に、こっちでこんな事が起きているなんて思ってもいなかった。
「本当、坂本君も晋作も死ぬのが早すぎるよ。僕を残してあの世に行ってしまったんだからね。」
桂さんは切なげに青い空を見上げ儚げだった。
「桂さん、桂さんは生きていてくださいね。」
私がそう言うと桂さんはうっすらと微笑み、行ってしまった。