幕末〓冷血の鬼

沖田と坂本

一週間後、沖田さんと近藤さんが大阪に行くと決まってから私は近藤さんと沖田さんの世話を交互にしていた。


近藤さんは、高熱を出し食事もろくにとれず私が沖田さんの所にいるときは、代わって誰かが近藤さんのそばにいた。


「沖田さん、恋花です。入りますね。」


私がそう言って入ると沖田さんは体を起こして私に笑顔を向けてきた。


「恋花さん、いつもすいません。近藤さんは大丈夫ですか？」


「傷のせいで高熱を出していますが今は土方さんが近藤さんの傍にいるので大丈夫だと思います。」


「土方さんが傍にいるなら大丈夫ですね。恋花さん、今日は少し調子が良いので話をしませんか？一人だと退屈なんです。」


「良いですよ。」