幕末〓冷血の鬼
第二幕

芹沢 鴨

歓迎会から数日経ち、小姓の仕事も慣れて組の人達の名前と顔も覚えた頃。


「恋花さん、今日も頑張っていますね。土方くんにこき使われて大変なのではないですか?」

隊志達の服を洗っていると山南さんが声をかけてきた。


「大丈夫ですよ。それに土方さんは、人使いが荒いですけどたまにご褒美をくれますから。」

「ご褒美…ですか?」


「はい、たまに疲れただろ?ってお菓子をくれるんです。」


「あの土方くんが…」


山南さんは、意外だという顔で私をジッと見た。
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