幕末〓冷血の鬼
(このままいけば勝てる。)


そう思った途端、後ろにあった本陣の伏見奉行所が燃えはじめた。


「なっ!」


奉行所が燃えたせいで辺りは明るくなり薩摩からは俺らの居場所がわかるようになってしまった。


そのせいで薩摩の鉄砲は昼の時のように的確に俺ら向かって撃ってきた。


「チッ……ここは一度引くぞ!」


このままでは確実に皆殺しになってしまう。


俺がそう言うと隊士達は一気に引いた。
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