幕末〓冷血の鬼
大阪に着くと怪我人の事を恋花や永倉に頼み、近藤さん達が療養しているという御城代官屋敷に向かった。


「近藤さん、俺だ。」


代官屋敷に着き近藤さんの教養している部屋に入ると近藤さんは閉じていた目をゆっくりと目を開けた。


「歳か。」


「近藤さん、申しわけねぇ。負けちまった。」


「ああ、知らせで聞いている。悪かったな、お前にこんな辛い思いをさせて。お前に重い荷物を背負わせちまって。」


近藤さんはそう言って力なく笑った。


「戦はこの大阪でやり直す。それより近藤さん、傷の方は?」
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