幕末〓冷血の鬼
「どうしてですか?」


「お前には関係ねえ。これは壬生狼組の問題だ。」


土方さんは、冷たい目で私を見た。


私は、そんな目で見る土方さんを見ていられなく、逃げる様に部屋に戻った。


(私は、確かに壬生狼組の人間じゃない。でも……)


部屋に着く頃には、目から涙を流してた。


土方さんにあんな目で見られたのは初めてだった。


土方さんの目を見るだけで胸が潰されそうになった。
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