幕末〓冷血の鬼
もし、今回も突っ込んでいたら俺は死んでいただろう。


よけたおかげで俺は、今生きている。


そして愛おしい人が俺の隣にいて俺の為に泣いてくれている。


俺はそれだけで幸せだ。


恋花さんが土方さんを想っていようと幸せであれば良い。


幸せに笑ってくれればそれで良い。


感情を捨てようとした俺に恋花さんは感情の大切さを教えてくれた。


感情は邪魔なものではないと教えてくれた。


俺は、もう先が長く無いことは自分の体だからよくわかっている。


もっと早くに恋花さんを好きという気持ちに気づけたら彼女を抱きしめる事が出来たと後悔している。


だから君に言葉だけ伝えたい…………。
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