幕末〓冷血の鬼
私が戸惑っていると、平助は私を優しく抱きしめてきた。


「恋花ちゃん、遠慮しないで話してみて。俺は、恋花ちゃんの相談ならいつでも聞くから。」

その平助の言葉に、一度止まったはずの涙がまた溢れ出してきた。


「ひっ…土方さんに部屋に戻れって言われて…どうして?って聞いたらお前には関係ないって…」


「土方さんそんな事言ったんだ。でも恋花ちゃん、土方さんの言うとおり今日は部屋に居た方が良いと思うよ?」


「どうしてですか?」


私がそう聞くと平助は、困った顔をしたが直ぐに口を開いた。
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