幕末〓冷血の鬼

青年時代

『としにい、としにいはお侍さんになるんでしょ?どうして……私を守ってくれなかったの?』


ハッと目を覚ますと俺は、在宅中の鳥居丹後守の自分の部屋の天井が目に映った。


(またか……。)


江戸に戻ってから、数日が経ち俺達は傷の療養していた。


そして、江戸に戻ってから俺は同じ様な夢を何回も見ていた。


(そう言えば、墓参りに行ってねえな……。)


珍しい事に今日やることは少ない。


(恋花を誘って墓参りに行くか…。)


髪を結うと俺は部屋を出て恋花の部屋に向かった。



< 460 / 627 >

この作品をシェア

pagetop