幕末〓冷血の鬼
「ウワ~ン!!ウワ~ン。!」


「男女がまた泣いたぞ~。」


「泣き虫だなこいつ。」


「俺……女の子じゃない。」


「はあ?そんな顔してすぐ泣くのにか~?」


「こらっ!!弱いものイジメは良くない!!」


「ゲッ……。勝太だ。」


「逃げろ~。」


「大丈夫か歳?」


「かっちゃん……ウワ~ン!!俺……強くなりたい!誰にも負けないくらい強くなってあいつらを見返してやりたい!!」


近藤さんがこの時、大泣きした俺を馬鹿にせず泣き止むまで頭を撫でてくれたのは今でも覚えている。
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