幕末〓冷血の鬼
「やい女!てめえ今、肩がぶつかったんだよ!!どう落とし前つけてもらおうかね?」


夕飯の材料を買い道場に戻る途中、不粋な声が聞こえ俺は足を止めた。


「すいません。どうかお許し下さい。」


女は必死に謝っているのに男2人は許す気配が全くない。


「おい。その女、嫌がっているだろ?」


「あ゛あ゛?何だ色男の兄ちゃんよ?この女の知り合いか?」


「いや。」


「なら、話に割り込んできちゃいけねえな。」


男がそう言うと2人は脇の刀を手に取り、刃を俺の方へ向けてきた。
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