幕末〓冷血の鬼
(こりゃヤバイな………。)


まだ人を斬ったことのなかった俺は震える手で刀を持ち男達に構えた。


「何だ?兄ちゃん、やるのか?」


「男なら…こんな卑怯な真似をするのはどうかと思うぜ。この人はちゃんとあんたらに謝っているだろ?」


「うるせえ!!それ以上言うと斬り殺すぞ!」


男の1人が俺に斬りかかった時、俺は刀をミネの方にして腹に思いっ切り殴りつけた。


「がっ……。」


「危ない!」


男が倒れると女の人が悲鳴を上げ、後ろには刃を光らせ構えているもう1人の男がいた。


「死ね!!」


一瞬の出来事だった。
< 468 / 627 >

この作品をシェア

pagetop