幕末〓冷血の鬼
子供の言うことだから本気にはしていない。


だが侍になれると応援してくれる苗の言葉は温かかった。


それから俺は毎日苗の所を訪ねた。


「土方さん、今日もですか?色男は大変ですね~。」


総司がクスクス笑いながらそう言ってくる事もあったが俺は、苗の所に行くのを止めなかった。


苗と一緒にいる時間は、穏やかで安心出来る時間だった。




こんな幸せな時間がずっと………ずっと続くと思っていた。
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