幕末〓冷血の鬼
「今の近藤さんは権威を振りかざし、昔とは別人だと言いてえのか?」


「ああ。」


新八は、そう言うと拳を作り少し寂しげな顔をした。


「俺は、昔の近藤さんが好きだった。身分も何も気にしねえ。本当に懐の深い人だった。だから俺はあの人について行こうと決めた。だからこそ今の近藤さんを見るとつれえんだ。」


正直、新八の気持ちはよくわかる。


俺だって何があっても偉そうにしない、素直で優しい近藤さんだからこそついて行こうと決めた。


「土方さんよ、これからの近藤さんの行動で変わるがもしこれ以上近藤さんが変わっちまったら…」


「ああ。わかってる。」


俺がそう言うと左之と新八は部屋から出て行った。
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